乳滴/2019年10月20日号
被災者に再びお見舞
台風15号に続き12~13日に再び猛烈な台風19号が直撃した。被災された方々は、心が受け止めきれないほどのショックを感じているだろう。立ち止まる訳にはいかず、目の前の仕事(復旧)に奮闘せざるを得ない、つらい現実がある。被災者、関係者の皆様には心からお見舞いを申し上げます。
やむなく生乳の廃棄や乳牛の溺死も出ている。牛舎等の浸水や損壊、田畑の冠水、組合業務への影響等、15号台風に続き再び酪農乳業に大きな被害が出ている。
気象庁は上陸3日前から、台風19号の脅威に対して繰り返し警戒を呼び掛けていた。1958年9月に1200名以上が犠牲となった「狩野川台風」を例に出したほどだ。しかし、自然の猛威はすさまじいものがあった。降水量は、神奈川県箱根町で1000㍉に達したほか、わずか1~2日で年間降水量の3~4割にあたる雨が各地で降る異常な豪雨だった。57河川(16日時点)の堤防が決壊。住宅や農地が一面泥の海と化した。
13都県と異例の広域に発表された「大雨特別警報」。「数十年(50年)に一度の大雨になる恐れがあり、命を守る行動を取りなさい」と繰り返された。気象庁によると台風の統計では、平年値で25.6個が発生し、11.6個が接近、2.7個が上陸する。