乳滴/2019年4月10日号
頼られている牛乳
4月から飲用向け乳価が改定され、小売価格も値上げに。そもそも価値に見合った適正価格の実現を目指すのは、当事者としては当たり前の姿勢である。とはいえ4月からの諸物価値上げ情報を流すニュースと言えば、例えば…
①4月から値上げ、乳製品や塩など生活に影響も
②食品の値上げ相次ぐ。原材料価格や物流費の上昇を企業努力で吸収できなくなったためで、乳製品や飲料品、麺製品などが値上がり。
ネットで検索すれば、これらのニュースが今もヒットする(4月4日現在)。値上げニュースのたび、まず「牛乳」が言われていたような気がする。その都度「真っ先に牛乳・乳製品を持ってこなくてもいいんじゃないか」と強く思った。
しかしこれも裏を返せば、この時の順番、例えば②のニュースでは乳製品、飲料品、麺製品となっているが、この順番で生活との密着度が強いというか、身近な食物の序列を表しているとしたらどうか。お店の売り場にはいろんな食物が並んでいるが、多くの消費者が身近に感じていて、栄養的にも価格的にも一番頼りにしているのが牛乳・乳製品、ということを意味しているのだとすれば、なおのこと、ここはしっかりと消費者の皆さんに牛乳の価値を評価して頂き、適正価格で購入頂きたいものだ。