全酪新報/2023年3月10日号
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「酪政連、資材高騰対策など重点施策に」――23年度運動方針を承認、地域の実情に合わせ要請

2023-03-10

酪政連(佐藤哲委員長)は3月8日に都内で中央委員会を開き、コスト上昇等により困窮する生産現場への支援に向けて各地域の実情に合わせた要請運動を展開していくことを確認した。その後開いた通常総会では2023年度運動方針など全議案を承認。需給改善に向けた支援や高騰する生産資材への支援対策の確保等を重点施策として掲げた。-詳細は全酪新報にてご覧ください-

お断り=本記事は3月10日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。

「自民党酪政会、酪農家の経営継続に全力」――酪政連に森会長が強調

2023-03-10

酪政連は総会終了後、自民党酪政会(森英介会長)との懇親会を開催した。その中で、来賓あいさつした森会長は、現在の困窮する酪農情勢に触れた上で「皆様と力を合わせてこの難局を乗り切り、日本で牛乳・乳製品が十分自給できる体制を堅持していきたい。そのためにも、今後も酪農家が意欲をもって経営を継続できるよう、全力を尽くす」と強調した。必要な予算確保等へ意気込みを示した。


懇親会の冒頭、佐藤哲酪政連委員長は酪農家の離農が加速している現状について言及。「離農は酪農組織の運営にも携わってくる。いま頑張っている人たちが諦めず生き残れる政策を引き続き先生方にはお願いしたい」と訴えた。


来賓出席した江藤拓酪政会幹事長(党総合農林政策調査会会長)は、現在、党内で議論を進めている飼料高騰対策の経過を説明。農家の飼料代の負担率が上昇傾向にあることを踏まえ、「この状況であれば、(第4四半期も)昨年9月に予備費で措置した配合飼料の緊急特別対策(㌧当たり6750円)の水準では足りない」としつつ、配合飼料価格安定制度における財源の状況から、9月の特別対策と同水準の確保はかなり難しい状況にあると指摘。その上で、それ以上の水準確保に向けて、酪政会、酪政連が協力し、交渉に取り組んでいく姿勢を示した。


このほか、伊東良孝酪政会事務局長(党畜産・酪農対策委員会委員長)、衛藤征士郎酪政会顧問(九州酪政会会長)、武部新農林部会長も来賓挨拶した。


3月1日現在の酪政会の会員数は、衆院議員116名、参院議員47名の合計163名。

「トウモロコシ等、配合飼料原料の高値続く」―― 早急な対策求められる

2023-03-10

配合飼料価格の高止まりが酪農経営を圧迫している。農水省飼料課が公表している資料によると(図)、原料となるトウモロコシの国際価格は、ウクライナ情勢を受けて2022年4月には8㌦/ブッシェルを突破し、今年2月現在は6㌦/ブッシェル台後半で推移。大豆油かすは昨年9月以降、中国の飼料需要の拡大等により上昇、今年2月現在は500㌦/ショート㌧ほどで推移している。


トウモロコシや大豆油かす価格は落ち着きつつあり、このうちトウモロコシの直近における相場は6㌦/ブッシェル前半となっているものの、2020年等と比べると依然として高値が続いている。


政府は配合飼料の高騰を受け、昨年10~12月期に対して基金制度とは別に1㌧当たり6750円を補てんする支援を予備費で措置したが、続く飼料高と畜産経営の厳しい現状を踏まえ、今年1~3月期についても支援を継続する方向で現在調整が進められている。例年以上に酪農家が離農している状況もあり、早急な対策が求められる。


3月10日号記事3-図

「乳業メーカー各社、SNS等通じて消費拡大展開中」――需要落ち込む春休み期間前に

2023-03-10

学校給食がなく牛乳の需要が落ち込む春休み期間を前に、乳業メーカー各社ではSNSやウェブサイト等を通じた消費拡大の取り組みをそれぞれ行っている。農水省とJミルクが昨年6月に発足した「牛乳でスマイルプロジェクト」の一環。現在、SNS上では多数の料理研究家も牛乳・乳製品の消費を応援するレシピを発信するなど、業界の垣根を超えた運動が展開されている。


㈱明治は3月上旬より、㈱ニッスイ、クックパッド㈱、リテイルメディア㈱の3社とタイアップし、明治おいしい牛乳を使ったアレンジレシピの募集・発信を開始。缶詰を使用したレシピの店頭配布やSNSでの発信、牛乳レシピの募集企画や小売店の店頭におけるレシピ動画の配信等に取り組み消費拡大を推進する。


雪印メグミルク㈱は、同社牛乳とネスレ日本㈱の「ミロ オトナの甘さ」とタイアップした企画を3月6日より展開中。両社の公式ツイッターアカウントをフォロー・リツイートすると、牛乳とミロのセットが抽選で50名に当たる「まぜ飲みキャンペーン」を実施している。


また、よつば乳業㈱は、TBSラジオが実施する「牛乳をみんなで飲もうキャンペーン」にメインスポンサーとして協賛。番組内で「牛乳にまつわる特集コーナー」を放送し、同社製品の牛乳・乳製品等の詰め合わせをプレゼントする企画を実施している。このほか、牛乳をテーマにしたオリジナルキャンペーンソングも制作・放送している。

「渡辺繁敏、黒崎尚敏、今村敏幸の3氏が受賞」――第55回宇都宮賞表彰式を札幌市で開催

2023-03-10

宇都宮仙太郎翁顕彰会(瀧澤義一理事長)は3月1日、北海道札幌市の札幌パークホテルで第55回宇都宮賞表彰式を開催した。今回は酪農経営の部で渡辺繁敏氏(訓子府町)、酪農指導の部で黒崎尚敏氏(中標津町)、乳牛改良の部で今村敏幸氏(更別村)の3名がそれぞれ宇都宮賞を受賞した。表彰式には120名が出席した。


宇都宮賞は北海道酪農の振興・発展に寄与することを目的に創設され、その功労者を表彰するもの。1968年の第1回表彰式以来、162名の個人・法人を表彰してきた。

連絡先・MAP

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所在地 〒151-0053
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酪農会館5階
電話番号 代表(総務部):03-3370-5341
(業務部・共済制度)
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