乳滴/2026年4月20日号
口蹄疫から16年
宮崎県都城市の養豚場(約5500頭)で豚熱感染豚が見つかった。宮崎県では最近、野生イノシシの感染事例が複数見つかっており、緊張が高まる。河野俊嗣知事は10日の記者会見で「大型連休を控え仕事やレジャーで山に入ることが多くなると思うが、土は山で落とす、死んだイノシシを発見した場合の通報など協力を」と県民に呼びかけた。
2010(平成22)年4月、宮崎県で確認された口蹄疫はその後短期間に感染が広がり、結局終息までに約30万頭(殺処分約21万頭、ワクチン接種殺処分約8万7千頭)の家畜が犠牲になった。酪農・畜産農家、関連産業は大打撃だった。
渦中の家畜の運命。やりきれない思いで対応した農家の経済的・精神的負担と疲弊。悲惨な状況下で防疫作業にあたった家畜衛生担当部局、全国から協力に駆け付けた関係団体の方々の汗。7月に全ての移動制限が解除されるまでの困難は言うに及ばず、終息後も畜産農家の経営再建、地域経済復興など長期にわたり影響が続いた。
河野知事は会見で「16年前の口蹄疫は畜産地帯で発生し拡大を早期にとどめることができなかった。その教訓と反省を踏まえ、強い緊張感を持って初動防疫を行う。なんとしても一事例でとどめるよう努力したい」と話した。









