全酪新報/2021年11月1日号
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減産回避へ生乳出荷抑制 年末年始 全国で緊急対策 Jミルク2億5千万円 関係者一体で需給対応 乳製品工場、貯乳施設もフル活用

2021-11-01

年末年始等の処理不可能乳の発生防止に向け、Jミルクは「新型コロナ緊急対策事業」(予算額3億円)を実施する。Jミルクの試算によると学乳が休止する年末年始は約5千㌧の処理不可能乳が発生する可能性が高いと予測しており(図1)、生産者における一時的な生乳出荷抑制、地域等での牛乳消費拡大を支援。また、乳製品工場のフル稼働やCSにおける貯乳能力のフル活用など生・処一体となった需給対応・取組の実施を呼びかけている。-詳細は全酪新報にてご覧ください-

お断り=本記事は11月1日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。

年末年始年度末 不需要期に緊急牛乳消費促進 5千万円で地域の取組支援

2021-11-01

Jミルクは上記の出荷抑制対策とあわせて、年末年始や年度末の不需要期の牛乳消費促進に向けた緊急牛乳消費促進対策(予算額5千万円)を新設すると発表した。地域の酪農・乳業団体や普及協会等が取り組む消費促進運動を支援し、処理不可能乳発生防止につなげる。


同メニューは、牛乳消費促進に向けた地域の取組と、Jミルクの取組で構成。地域の消費者向けの普及活動や学校関係者と連携した学乳休止期における消費拡大のためのPR運動、製品の容量増量キャンペーンなど、不需要期における牛乳・乳製品の消費促進に向けた新たな需要創出のための取組等を支援する。


なお、地域の取組の対象としては、酪農乳業団体や普及協会、特別対策事業の一般拠出金及び基盤強化対策金の支払い実績のある乳業者等を想定している。


助成額は、県単位の酪農・乳業団体、普及協会等は200万円(15団体、3千万円想定)が、乳業者については100万円(10社、1千万円想定)を上限とする。事業実施期間は今年11月から22年3月末まで。


同メニューの申請には、11月26日までに事業実施計画及び助成申請書の提出が必要(Jミルク特別対策事業のHPよりダウンロード可能)。12月上旬を目途に助成の可否をJミルクが通知し、助成金は事業実績報告書を精査した後、実績に基づき支払う(5月下旬を予定)。

中酪・乳協・Jミルク連名で依頼発出 処理不可能乳発生回避へ

2021-11-01

中央酪農会議、日本乳業協会、Jミルクの3団体は10月20日、会員や賛助会員に対し「年末年始の処理不可能乳発生回避に向けた緊急の取り組みについて(お願い)」との通知を発出した。コロナ禍に伴う需要減退や好調な生乳生産を背景に、年末年始には処理不可能乳発生の恐れが例年以上に高まっている状況を踏まえて要請するもの。「生産基盤の毀損に直結する減産や牛乳・乳製品の市場価値の喪失を避ける観点からも、処理不可能乳発生を回避する」ことを共通認識に、生乳出荷抑制や乳製品工場のフル稼働、CSの貯乳能力フル活用などそれぞれの立場での努力を呼びかけている。


通知では、「酪農家・乳業者等関係者自らの牛乳利用拡大及び地域、家庭など周辺への働きかけ」を業界共通の取組として求めるほか、生産者へ全乳哺育など生産基盤を毀損しないことを前提とした一時的な生乳出荷抑制の実施(12月下旬~1月上旬)を要請。


また、乳業者には▽製品における生乳使用率の引き上げ▽乳製品工場のフル稼働▽積極的な販促活動――。指定団体及び乳業者には、双方が連携し、各乳業工場やCSにおける貯乳能力のフル活用などによる協力を求めている。

21年度第2四半期・配合飼料 補てん金㌧当たり1万2200円 異常補てん発動2期連続

2021-11-01

配合飼料価格の高騰を受け、全国畜産配合飼料価格安定基金など3団体はこのほど、21年度第2四半期(7~9月)に係る通常価格差補てん金㌧当たり1万2200円の交付を決めた。このうち異常価格差補てん金は㌧当たり7266円(前期の異常補てん金は5901円)。通常補てんは3期、異常補てんの発動は2期連続、今後の財源が懸念される。

「牧場で輝く家畜の命」連載⑥ 瀧見明花里さんの写真エッセイ

2021-11-01
牧場で輝く家畜の命⑥ A

菊池ファーム(北海道広尾町)のホルスタインレッドのメーちゃん

牧場で輝く家畜の命⑥ B

メーちゃんジュニアのチーちゃん

「よしっ!」いつもよりちょっぴり気合いを入れて牧場へ。普段は写真を撮る側ですが、今日は立場逆転。嬉しいことにテレビ取材のオファーをいただき、牛さんを撮る私の姿をカメラマンさんに撮っていただくという面白い光景。やっぱりカメラを向けられると身構えるな、牛さんたちはこんな気持ちで撮られているのかなと想像が膨らみます。


ここの牛さんたちはみんな首にネームがあり、親しみやすいのがお気に入りポイント。なかでも気になった子は、ホルスタインレッドのメーちゃん。まるでカラーコンタクトを入れているかのように、お目々が光り輝いています。その目がヤギにそっくりなので、メーちゃんと命名したそう。その佇まいは、まるでモデルさんです。


この日は残念ながら天候が安定せず、雨脚が強くなり撮影は終了。帰り際に子牛ちゃん達もチラッと覗きにいくと、メーちゃんジュニアのチーちゃんが可愛い眼差しでこちらを見つめていたのでした。(全酪新報では毎月1日号に掲載しています)


プロフィール


瀧見明花里(AKAPPLE)


農業に触れるためニュージーランドへ1年3ヶ月渡航。2017年より独立。『「いただきます」を世界共通語へ』をコンセプトに、牛、豚、鶏をはじめとする家畜動物を撮影、発表。家畜の命について考えるきっかけを届けている。


※写真の無断使用はご遠慮下さい

https://photographer-akapple29.com/

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