全酪新報/2021年7月1日号
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「配合飼料7~9月期、4700円値上げ」全酪連――4期連続高騰で経営直撃

2021-07-01

全酪連は6月21日、7~9月期の牛用配合飼料価格を前期(4~6月期)に比べ、全銘柄平均1㌧当たり4700円値上げすると発表した。配合価格の値上げは4期連続で、20年10~12月期は1800円、21年1~3月期は3900円、4~6月期は5400円上昇。昨年7月からの累計値上げ幅は「1万5800円」で酪農経営を直撃している。-詳細は全酪新報にてご覧ください-

お断り=本記事は7月1日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。

「中酪、指定団体の方向性を整理」――機能の維持・強化図る

2021-07-01

中央酪農会議はこのほど、「中長期的視点に立った今後の指定生乳生産者団体の方向性について」を取りまとめ、6月25日開催の理事会で決定した。2月9日付で発出された生乳流通体制の合理化、推進を求める生産局長通知をふまえ、指定団体が取り組む生乳受託販売業務の集約化等に向けた指針として整理したもの。生乳受託販売に係る多層構造の解消に向けた取組を実施するなど、それぞれの地域の実態に即した方法で、指定団体機能の維持・強化を図る必要があるとしている。


2月発出の生産局長通知では、「望ましい指定団体の姿やその実現に向けた工程」「指定団体及び会員等の手数料の在り方」などを検討事項として明記。通知を受け、中酪でも指定団体実務責任者での検討等を経て方向性についてまとめた。生産局長通知に基づき、6月末には農水省へその内容を報告した。

「農水省、7月1日に畜産局設置」――畜産局長に森健氏(大臣官房総括審議官)

2021-07-01

農水省は7月1日、省内の組織を再編し、生産局内の畜産部を独立させて新たに「畜産局」を設置した。同日付で、畜産局長には大臣官房総括審議官(国際)の森健氏(略歴は別記)が就任した。01年に畜産局から畜産部へ移行して以来、20年ぶりの復活になる。現行の課に総務課を加えるほか、畜産企画課は企画課に名称を変更した。


6月25日の定例会見で野上浩太郎農相は、今回の組織再編について言及。「我が国の農林水産業・食品産業発展のため、輸出のさらなる拡大や、それを支える生産基盤の強化を図るとともに、持続可能な食料システムの構築等に向けた具体的政策を強力に推進するために行うもの」と強調した。


畜産局の設置は、政府が主導する輸出拡大の主翼を担う畜産分野について、新たな市場環境に適応した生産基盤の強化等の推進を目的としたもの。現在200人規模の畜産部職員を約250人に増員し対応する。


このほか、食料産業局と国際部を廃止・再編し、輸出関連施策の整備や関連業務を所管する輸出・国際局を新設。食品産業の振興等を専門的に担う「大臣官房新事業・食品産業部」、米・麦・大豆等と園芸作物を一体で担う「農産局」等も新たに設置した。


※森健氏=1987年に農水省入省。国際経済課国際交渉官、生産局農産部地域作物課長、生産局総務課長、水産庁漁政部長等を歴任。

「岩手県南コールドセンター(仮称)建設へ地鎮祭」――東北生乳販連

2021-07-01

東北生乳販連(伊藤一成代表理事会長)は6月22日、岩手県金ヶ崎町にて、管内の集送乳合理化のため建設を進めている岩手県南コールドセンター(仮称)の地鎮祭を予定地で執り行った。東北販連、行政・農協関係者、工事関係者など約40名が工事と稼働後の安全を祈願。新施設の生乳処理能力は1日当たり100㌧。来年4月からの稼働を予定している。


地鎮祭の中で伊藤会長は「今回の県南CCの新設は、酪農家の販売コストの負担を軽減するため、5年前から計画していたもの。県内7つのCSのうち、老朽化した3つの施設を統廃合する。完成後は、県南地区の生乳の広域出荷拠点として、酪農家、そして取引乳業の期待に応えられる施設になると確信している」と述べた。


また、来賓祝辞で髙橋由一金ヶ崎町長は「岩手県南の拠点として相応しい施設がこの地にできる。酪農家が安心して生産を行い、乳業メーカー等を含めて安定供給できる体制が完成するだろう」と同施設へ期待感を示した。


地鎮祭では、伊藤会長、全農岩手県本部・髙橋司県本部長、全農物流㈱井口眞一常務、髙橋町長ら関係者が玉串を奉奠。地鎮の儀や祝詞奏上、神酒拝戴などの神事が執り行われた。

「牧場で輝く家畜の命」連載② 瀧見明花里さんの写真エッセイ

2021-07-01
牧場で輝く家畜の命② A

村上牧場レプレラ(北海道せたな町)のジャージー牛

牧場で輝く家畜の命② B

同牧場のブラウンスイス

この日は、海に陽が沈む牧場での撮影。天候は生憎の小雨です。


撮影は決行するも、途中で雨脚が強くなり中断することになりました。お昼に海鮮カレーを頬張りながら、雨雲のご機嫌を伺います。困った時の味方と信じ、天気の神様にお祈り。牧場へ戻ると、雨音に代わって鳥たちの声が聞こえてきました。


神様にお礼を告げて、撮影を再開。牛さんがいる場所まで何気なく歩いていると、ふと1本のクローバーが目に止まりました。思わず嬉しくなって手を伸ばします。「良いことありそう♪」と心の中で呟きながら牛さんの元へ。「ちょっとだけお願い!」とお鼻の前に差し出して、ペトリ。パシャリ。


夕暮れ時、太陽が雲に隠れてしまい、水平線に陽が落ちるショットはまたの機会に。淡いグラデーションの空をカメラに収めていると、徐々に牛さんの横顔を照らす光が強くなっていきます。振り返ると雲と雲の隙間からお天道さんが顔を出してくれました。ラッキー!(全酪新報では毎月1日号に掲載しています)


プロフィール


瀧見明花里(AKAPPLE)


農業に触れるためニュージーランドへ1年3ヶ月渡航。2017年より独立。『「いただきます」を世界共通語へ』をコンセプトに、牛、豚、鶏をはじめとする家畜動物を撮影、発表。家畜の命について考えるきっかけを届けている。


※写真の無断使用はご遠慮下さい

https://photographer-akapple29.com/

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