全酪新報/2021年6月1日号
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「乳製品輸入量据え置き」農水省――国内在庫等ふまえ判断

2021-06-01

農水省は5月28日、2021年度の乳製品国家貿易における輸入枠数量を検証した。新型コロナウイルスの影響等により国産乳製品の在庫水準は依然高水準で、需要量としても必要な在庫水準も満たしていることから、1月に輸入方針を決定・公表した輸入枠数量「バター6400㌧及び脱脂粉乳750㌧」をそれぞれ据え置くと発表した。今後、9月にも例年同様に輸入枠数量を再検証する方針としている。-詳細は全酪新報6月1日号にてご覧ください-

お断り=本記事は6月1日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。

「米国産トウモロコシ高騰、中国の飼料需要増大で」――米国穀物協会関係者が解説

2021-06-01

高騰が続く米国産トウモロコシ。中国における旺盛な需要が要因にある――。アメリカ穀物協会が5月20日に開催したWebセミナーの中で、同会中国事務所代表のブライアン・ローマー氏が解説した。


中国では、ASF(アフリカ豚熱)による豚頭数減少からの回復に加え、食品残さの給与からトウモロコシ主体の配合飼料への切り替え。また、飼料要求量の高い鶏品種の生産拡大が進んでいること等により、トウモロコシの輸入量が大きく増加。国際市況にも影響を与えている。ブライアン氏は「高止まりの傾向は今後も持続する」との見解を示した


同氏の説明によると、中国では一時的にトウモロコシの備蓄が欠乏したため、価格が高止まりしても確実な飼料供給を担保するために流通在庫や農場在庫量をそれぞれ積み上げている状況。それが要因で価格を押し上げているという。


一方、中国国内においてもトウモロコシの作付を拡大して対応しているが、需給ギャップを埋めるには十分ではなく、今後も毎年1500万㌧程度の輸入が続くと見られている。--講演概要の詳細は全酪新報6月1日号で--

「指定団体は3つの安定に重要な役割」―― 雪メグ・西尾社長が強調

2021-06-01

指定団体が果たしている機能をめぐり、雪印メグミルクの西尾啓治社長は「品質、供給、価格の3つの安定に重要な役割を果たしている。特に腐敗しやすい生乳を用途別に必要な乳量を確保し、季節間のギャップなどふまえながら需給調整をする役割は非常に大きい」とその重要性を改めて強調した。同社が5月13日にウェブ開催した決算説明会の中で述べたもの。


また西尾社長は、コロナ禍の影響が大きかった昨春の業務用需要の減退等を受け、一時は生乳廃棄が懸念されたものの、指定団体の協力により危機を回避できたと説明。その上で、規制改革推進会議が行っている生乳流通改革の検証をめぐる議論に対し「持続可能な酪農乳業を目指す視点から、バランスの取れた議論を期待する」と述べた。

「4月販売実績、受託乳量1.4%増で新年度スタート」――北海道、都府県ともに上回る

2021-06-01

中央酪農会議が5月14日に取りまとめた2021年4月分の用途別販売実績によると、全国の総受託乳量は60万9802㌧、前年同月比で1.4%増加。北海道、都府県ともに増産でスタートした。飲用牛乳等向けは、新型コロナの影響で昨年4月は大きく落ち込んでいた反動で5.2%増。現在は経済活動が徐々に再開されてきていることもあり、需給調整弁の脱脂粉乳・バター等向けは8.1%減、業務用需要を主とした液状乳製品向けは10.6%増だった。


北海道の受託乳量は33万7728㌧で1.8%増。都府県は27万2074㌧で0.9%増。都府県を地域別でみると、関東0.9%増、近畿3.9%増、中国2.9%増、四国0.9%増、九州2.0%増と多くの地域で前年同月を上回った。


用途別では、飲用牛乳等向けは26万55㌧で5.2%増、チーズ向けは3万8110㌧で4.9%増。一方、はっ酵乳は、コロナ禍における健康需要により好調だった昨年の反動もあり、3万9120㌧で3.5%減。脱粉・バター等向けは16万8072㌧で8.9%減、液状乳製品向けは10万4445㌧で10.6%増だった。


6月1日号記事4-表

「6月は『牛乳月間』、スタート」――Jミルク、SNSで情報発信

2021-06-01

6月1日から牛乳月間がスタート。国連食糧農業機関(FAO)が01年に牛乳の日を提唱したことに伴い、Jミルクが07年に6月1日を「牛乳の日」、6月を「牛乳月間」と定めて以来、多くの酪農乳業関係者が各地でイベント等を展開してきた。新型コロナの感染が未だ収束していない現状により、前年度に続き対面型のイベント開催が難しいことから、Jミルクでは主にSNSやホームページ上での情報発信、交流を軸に活動を展開するとしている。


また、Jミルクでは同期間に関係者や消費者に向けた参加型のSNS企画(5面に関連記事)をはじめ、メディアミルクセミナー、日本乳業協会等と連携したおいしいミルクセミナーなどを実施。業界関係者への「愛してミルク?」オリジナルグッズの無償提供等に取り組む。

「宮原氏(森永社長)が日本乳業協会の新会長に就任」

2021-06-01

日本乳業協会が5月14日に開催した第10回定時社員総会では役員改選も行われ、21日付で西尾啓治会長(雪印メグミルク㈱社長)は退任。新会長に宮原道夫氏(森永乳業㈱社長)が就任した。任期は22年5月20日まで。


役員改選ではこのほか、川村和夫副会長(明治HD㈱代表取締役社長)が退任。14日付で新たに㈱明治の松田克也代表取締役社長が副会長に選任された。また、西尾会長が副会長へ就任した。

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