乳滴/2018年1月10日号
情報通信技術の活用
技術開発が更なる技術開発と成果を生み、ヒトもカネ(投資)も集まる。そんな好循環となっているのが、近年のインターネットを中心とした情報通信技術(IT、ICT)だ。今後、インターネットを通じてあらゆるモノがつながり、新たなビジネスやサービスが実現する「IoT」時代を目指し、各企業が日夜しのぎを削っている。
農業分野でも無人飛行機ドローンを使って広大な農地を撮影。その画像データを基に、肥培管理や収穫に活かしている米国等での実例が報告されている。
畜産分野においては、わが国でも14年度補正予算等で発情発見装置や分娩監視装置の導入、搾乳・哺乳ロボット導入への支援を行ってきた。農水省では、平均分娩間隔の短縮や分娩時の事故減少等の成果を報告している。16年度からは牛の健康状態を把握するための血液検査等への支援も行っている。
さらに17年度予算では14年度から地域によるモデル事業として行ってきた牛の個体識別情報と生産情報(繁殖成績、乳量、疾病管理情報)の一元化を今後、全国展開できるシステムの構築を支援。データに基づく経営改善を推進することをねらいにしている。
スマホまでの進化スピードを見れば分かるが、IoT化は今後とも加速しそうだ。