乳滴/2017年11月10日号
国産品の価値を意識
中国、東南アジア等への製造業の移転が進み、衣・食・住の各分野とも、海外製造製品が生活に欠かせないものになってしまった。安い労働力や生産拠点を求めて企業は中国、ベトナム、ミャンマー等々へと工場を移してきた。
その結果、国内製品となれば付加価値が付く時代になった。食べ物についても国産品には信頼感がある。農水省が農林水産情報交流ネットワーク事業の消費者モニターを対象に、実施した「国産農林水産物・食品に関する意識調査・意向調査」(887人回答)結果が10月に公表された。
それによると、「国産」であることを「とても重視する」(36.9%、)と「重視する」(30.6%)の2つ合わせて67.5%が明確に国産の優位性を認めている。これに「やや重視する」(24.4%)を加えると91.9%と9割以上の圧倒的な支持を得ている。
また、「農林水産物・食品・飲料等を購入する際に重視すること」や「食生活に気を遣っているいること」(複数回答)でも「国産であること」は5割~6割が理由に挙げられている。
農水省の2016年度食料需給表では、牛乳・乳製品の自給率(重量ベース)は62%で前年並み。ただし、年々低下傾向が続き1995年の72%から10ポイントも低下している。